戸籍謄本の取り寄せをシンプルに分かりやすく解説!
婚姻届を本籍地以外の市区町村役場に提出する場合は、婚姻届と一緒に戸籍謄本を持っていかなければなりません。
「でも、本籍地が遠方にあって、直接市役所へ取りに行けない!」
そのような場合は、戸籍謄本を郵送で取り寄せてみましょう。
戸籍謄本を取り寄せするためには?
戸籍謄本を取り寄せするために必要なことを、下記に挙げてみます。
封筒に入れて郵送するもの
戸籍請求申請書
本人確認書類のコピー
返信用封筒
定額小為替
以上を用意し、本籍地の市区町村役場(戸籍担当)宛てに郵送します。
郵便に要する日数も考慮すると一週間程度の余裕をみれば、本籍地の市区町村役場から戸籍謄本が返送されてきます。
近い将来には、どこに本籍を置いていても、どこの市区町村役場からでも戸籍謄本をとれるようになります。
でも、現段階では残念ながらその仕組みは整備されていないので、郵送での請求に頼るしかありません。
※マイナンバーカードをお持ちの方は、特定の市区町村役場において戸籍謄本をコンビニ交付で取得できるところもあります。
それでは、上記で挙げた戸籍謄本を取り寄せするために必要なことを、項目ごとに詳しく説明していきますね。
戸籍謄本を郵送請求するための申請用紙を用意して記入します。
申請用紙は、ご自身で作ったものでも大丈夫です。
でも、「どのような情報が必要なのか?何を書けばよいのか分からない」 となってしまいますよね。
そのような時は、多くの市役所がホームページで、戸籍請求申請用紙をダウンロードできるようにしているので、参考にして作成すればよいです。
作成方法は簡単で、必要事項を、適当な便箋などに箇条書きするだけでもOKなんですよ。
必要事項は、次のとおりで、これさえ書けていれば申請書として成り立ちます。
・請求者名(申請する人)
・請求者連絡先
・請求者と必要な人の関係
※本人、父、母など
・必要な名義の人の本籍地とその筆頭者
・欲しい証明書の種類と通数
・その戸籍をどこの提出し、何に使用するのか(目的)
なお、請求する権利のある人は、本人はもちろん、本人の直系の人ならOKです。
(例:本人の戸籍謄本が欲しい場合、請求者は父や母、本人など)
また、自宅にプリンターがあって、申請用紙を印刷できる環境があるなら、市役所のホームペー ジから申請書をダウンロードして印刷しても良いでしょう。
戸籍郵送請求の申請用紙を入手したら、下記を参考に書いて下さいね。
※市区町村役場によって様式は変わりますが、どの様式でも有効に戸籍の郵送請求ができます。
※必ず、ボールペンなどの消せないペンで記入して下さいね。
【申請書記入例】
自宅にプリンターがない場合、印刷するのに手間がかかる場合なら、近くの市役所で戸籍申請用紙を配布しているので、市役所で受け取り、利用しても大丈夫です。
必ずしも、請求先である本籍地の市区町村役場の申請用紙を使う必要はありません。
最初から宛名に市区町村の名称が記入されている様式の場合でも、必要に応じて宛名を送付先の本籍地市役所宛に修正して使って下さい。
運転免許証などの本人確認書類のコピーを取ります。(表、裏ともに)
戸籍謄本を取り寄せするためには、本人確認書類を用意しなくてはいけません。
一般的なものは運転免許証ですが、健康保険証や年金手帳など官公庁が発行した証明書なら大丈夫です。
健康保険証など顔写真がない証明書でも、郵送請求の場合は、健康保険証のみでOKですよ。
(年金手帳も同様に、1点で大丈夫です)
同封するのは、原本ではなくコピーしたものなので、お間違えなく。
免許証や健康保険証などをコピーするときの注意点として、裏表両方のコピーが必要ということです。
例えば、住所変更をした時に、運転免許証の裏面には新住所を記入する追記欄になっています。
変更点がない限り、裏面には何も記入されないので、「記入されていなければ、裏面のコピーは不要なのでは?」と思ってしまいがちですが、変更点がないことを確認する意味で、裏面のコピーも必要になってくるので、注意して下さい。
健康保険証も同様に、住所の追記欄があれば、その部分のコピーも必要です。
ただ、市役所によって、そこまで厳しく言われないケースもあり、表裏のコピーが、どこの市区町村役場も一律で必要かどうかは異なってきます。
確実性を優先させるなら、表裏コピーですが、そうでない場合、表面だけでも認められるのか、一度、請求される市役所へ問い合わせてみても良いでしょう。
返信用封筒を作成します。
あなたが作った返信用封筒で、市役所側から戸籍謄本が送られてくるので、丁寧に作りましょう。
まず、適当な封筒を用意し、ご自身の郵便番号、住所、氏名を記入します。
封筒の大きさは長3サイズ(横120mmx縦235mm)が一般的です。
長3サイズの封筒には84円切手も忘れずに貼りましょう。
住所は、本人確認書類と照合されるので、正確に住所登録地を記入します。
住所登録地に間違いがなければ、その返信用封筒を使って送られて来ます。
郵便局で定額小為替を戸籍謄本の代金分、購入します。
戸籍謄本の発行手数料は、現金ではなく、定額小為替という金券で支払います。
現金で支払うこともできますが、その場合、現金書留郵便になり、余計な手数料がかかってしまいます。
現金書留・・・普通郵便の切手代プラス435円の手数料が必要です。
定額小為替は、郵便局で販売されていて、一枚の発行あたり100円が手数料としてかかります。
額面は、50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、 750円、1000円の12種類です。
請求先の市区町村役場が、戸籍謄本を450円で発行されているなら、450円の定額小為替を一枚 購入すれば良いですね。
その場合、450円プラス100円の合計550円かかりますが、現金書留で送るより、はるかにお得です。
ちなみに、お釣りが出れば、そのお釣り分を定額小為替の額面で返してくれます。
上記のものを同封して、本籍地の市役所へ郵送しましょう。
急ぎの場合は、こちらから送る封筒と返信用封筒に基本料金にプラスして速達分(プラス290円)の切手を貼っておくと良いですよ。
上記の注意事項を参考にして、戸籍謄本を取り寄せて下さいね!